作者 レオ=レオニ 作 谷川 俊太郎 訳)
出版社 好学社
絵本のツボと魅力)
自分を誰かの部分品だと思いこみ、誰の部分品なのかを確かめる旅にでる主人公のペツェッティーノ出あうのは、完成されたものたちばかりで、自分はその部分品ではないことを知る。こなごなしまに辿り着き、自分が粉々になった時、自分は部分品ではなく、出逢ったものと同じように部分品が集まって出来た完成品であることを知る。
元気を取り戻し、家に戻ったペツェッティーノが、最後に叫ぶ「ぼくは ぼくなんだ!」という言葉が大好きです。
まわりのみなが完璧に見えるのに、自分だけが不完全に思え心が沈んでしまう時がある。しかし、自分は自分なんだと気づき前を向くことが出来たなら、それは素晴らしいことだと思う。自分の気づきを勇気に変えることの出来るこの本が好きです。また、登場人物(?)は四角の集合体で表され描かれていて、かわいい動物や人間が出てくるものではないですが、何故かしらその絵に惹かれます。
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