作者 アーノルド・ローベル 作)
出版社 文化出版局
絵本のツボと魅力)
がまくんは、眠かったらいつまでも寝たいし、自分がボタンをなくしたのに、かんしゃくを起こしたりもします。また、自分のところに「てがみ」が来ない、誰も自分を気にしていないと嘆いています。そんながまくんですが、拾ったボタンを懸命に服に縫いつけ、その服をかえるくんにプレゼントする場面があります。やるね〜〜がまくん。だからふたりはともだちなのですね。
この二人のどちらかに共感したり、親近感を持ったりするでしょうか。わたしは、がまくんにかなり批判的です。でも、がまくんは、私の心の中にいるような存在です。かえるくんはちょっとだけ聞き分けがいい子なのかもしれないです。そんなことを考えながら読むと味わい深い絵本です。
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