『しょうぼうじどうしゃ じぷた』

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作者 渡辺 茂男 作) 山本 忠敬 絵)
出版社 福音館書店
絵本のつぼと魅力)


消防署の自動車が勢揃いするこの本が大好きです。


はしご車ののっぽくん、降圧車のぱんぷくん、救急車のいちもくさん。名前もユニークです。長男はこの絵本で自動車に興味を持ち、消防署の前を通ると「アッ!のっぽくんがいる。」と大騒ぎでした。


絵本の中でそれぞれが得意とすることをアピールする場面では、人が一人ひとり違うことを示唆しているようにも思え、小さいもの、弱いものを未熟だとする風潮を表現しているところもあります。この本の初版は1963年に雑誌「こどものとも」として世に出ます。その頃にはいじめなど考えられなかったのかもしれませんが、今読むと少しつらくなる部分もあります。


私の次男は未熟児で生まれ、体も小さく、同じ月に生まれたお友だちができることもできず、できるようになるまでに一か月以上かかることも多くありました。でも、ちいさなじぷたの活躍は私の心に強く残るものであり、小さな次男も自分を受け止めて活躍してくれると勇気づけられた絵本です。


二人の息子たちが好んで読んだ絵本でもあり、私にとっては子育ての指南書でもあります。
このおすすめ絵本は、いわた いくこ
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