『セーターになりたかった毛糸玉』


作者 津田 直美 作・絵)


出版社 ブロンズ新社)


絵本のつぼと魅力)


 この話は、一言で言えば、「自分の夢をもち続けて思いがけないところから、願いがかなう」という絵本の王道を行く本だ。しかし、それだけでは終わらないすてきなものがいっぱいある。


 少し古びた感じの絵は、毛糸の質感を伝え、毛糸玉の思いを届ける。裏表紙の自分の物語を読みながら涙を流している毛糸玉の絵もご愛嬌だ。


 そして、私が一番心に残っているのは、セーターと似ても似つかぬ姿となってしまったにもかかわらず、そのままで、毛糸玉の願いが叶う所だ。


 個性が輝く。無駄なものはない。読み終わってうれしさが心に残る。
このおすすめ絵本は、たきもと みえこ


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