絵で読むおはなし　『おばけ と ぼく』

作者　ささき まき 作）

出版社　福音館書店）

絵本のつぼと魅力）

　佐々木マキさんの絵本は、一目で佐々木マキさんのものと分る。ふしぎな絵と、物語で話が進んでいく。意外性もあり、テンポよく読める。

　が、この本にある話は、文字ではなく絵文字で表現されているのだ。そのため絵でかいてあるものの頭文字を１つひとつ呼び起こして読み進めていく必要がある。小さい子のひろい読み、たどり読み状態だ。それってすごく疲れ、読み進めるのが大変だとも実感させられる。本を読み慣れない子の気持ちが味わえる！？この体験は、新鮮だった。