作者 葉 祥明 作)
出版社 自由国民社)
絵本のツボと魅力)
25年前チェルノブイリで原発事故が起きたとき、突き動かされるように描いた画集。当時は発行すらできなかった原画と東北原発のテレビ映像の建屋を映した風景があまりに似ていたので葉さん自身びっくりしたそうです。
自分がスーと絵本の中の美しい世界に入っていけるそんな絵本を描いている葉さんが、黒く巨大な建屋を、恐怖の世界として表現し、少女と子羊、花の咲く野原は、安全で豊かな「しあわせな世界」として表現し、対比させた絵本です。
最後に 美しい朝が これからも変わることなく やってきますように と、しめくくり 美しい絵を通して「人間が、地球の自然と命をどう守るか」問いかけているような絵本です。
この絵本のおすすめは、しょうじ よしみ